青麻神社
仙台市宮城野区岩切にある青麻山は、宮城スタジアムのすぐそばにあります。そこは利府「県民の森」の奥にあたり、山間部にひっそりと佇んでいるのが青麻神社です。ここは全国の青麻神社の総本山で、その昔「青麻道」と呼ばれた道沿いにあり、全国から「開運招福」「中風病退除」「陸海上安全」を祈る参拝者で絶えなかったといことです。
この神社の大きな特徴は、全国でも稀な「日・月・星」の三神が祀られていることです。太陽神である「天照大神」と月の神「月読命(つくよみのみこと)」、それに星の神である「天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)」の三神が本殿の奥にある洞窟に鎮座されています。三神の習合として大日如来、不動明王、虚空蔵菩薩の三佛を祀るとされているのも珍しい。
他にも常陸坊海尊(ひたちぼうかいそん)という仙人が祀られ、様々な伝説が絶えません。太陽と月は陰陽を、そして星は宇宙の根源を意味しており、全てのバランスを整えて生命力がアップするのが青麻神社のようです。緑の中の境内には、昔から旅人が喉を潤してきた神水が3ヵ所あり、今でもご神水をとっている人に出会います。