柴田町雨乞(あまごい)地区のユズ
自生では日本の北限といわれる「ユズ」が柴田町の雨乞地区の特産品として脚光を浴びています。ミカンやユズなどの柑橘類は南国のものというイメージがありますが、ここには樹齢何百年という老木や30年から40年も前に植樹したものが立派に育ち、見事に色づいた黄色い実をたわわに実らせ、収穫の時を静かに待っています。
標高100mほどの山の中腹という、より厳しい条件にめげず育っている約300本の木は現在3件の農家によって管理されています。山間にありながら南に面している斜面であるため、日当たりが良いという条件が整っています。12月中旬まで収穫されるという自慢のユズは、気候が厳しいだけ皮が厚く、しかも香りは抜群で味もよいし、色も鮮やかできれいです。
収穫されたゆずは料理に使うのはもちろん、お風呂に入れたりと多方面に活用されますが、中でも、皮だけしか使わない料理はもったいないと、砂糖漬けにして化粧品としても活用されています。昔から「ユズ湯に入ると風邪をひかない」と言われているだけに、これから時期、何かと出番が多くなることでしょうが、上手に活用して寒い冬を乗り切りましょう。