夏の浦戸諸島「桂島・野々島」
塩釜港のマリンゲートから市営汽船で約25分の距離にある浦戸諸島は、桂島、野々島、寒風沢島、朴島の4つの島・5つの地区からなっています。一番手前の桂島には海と山のハイキングコースがあります。観月崎の展望台からは、七ケ浜や仁王島が望めますし、空気が澄んだ日には、遥か蔵王連峰まで見ることができます。
潮がひいているときは桂島海水浴場から小沙羅浜への海岸線の散策も楽しめます。石浜漁港からは野々島行きの市営汽船もありますが、ブルーセンターに電話すると、渡船がすぐ来てくれるので便利です。この石浜は塩釜に大きな業績を残した白石広造邸のあった所です。そして、寒風沢港とともに、戊辰戦争の際、榎本武揚、土方歳三が函館五稜郭へ向かう途中に立ち寄った所としても有名です。
その次の島が野々島です。花で島を一杯にする計画が着々と進められているこの島には、桟橋前に宿泊施設も完備された浦戸諸島開発総合センター「ブルーセンター」があります。明治時代の島の秘話「ラッコ船」の話や貿易で巨万の富を得たといわれる内海長者の伝説もあり、島のいたるところに洞窟やけもの道のような細い道があります。