観光ガイド犬「ドビン君」の死を悼む
広島県尾道市の名物観光ガイド犬「ドビン君」が7月の3日、天国に旅立ったということです。今年で18歳というから、天寿を全うしたというべきかもしれないが、彼女の心境はいかばかりだったのでしょうか。元の飼い主が福山市に引っ越してから、毎日のようにJR尾道駅で主人の帰りを待ち続けていたということです。
そうした毎日をすごしているうち、観光ボランティアの男性と仲良くなり、市内の名所などの案内に同行するようになったが、そのうち単独でも観光客の前を歩くようになり、その姿が「まるでガイドをしているようだ」とメディアに取り上げられ、一躍人気者になったということです。おっとりとした性格であったことも幸いしたようです。
お気に入りの商店街の人にみとられて、「眠るように逝った」ということですが、その情景が、わが家のムサシの旅立ちと重なり心が痛みます。飼い主にもそれなりの深い事情があってのことなのでしょうが、ドビン君にしてみれば人気者になるより、大好きな前の主人との平凡な暮らしを望んでいたのではないか?などと勝手に想像してしまいます。