もういくつ寝るとお正月
去年の12月25日は月曜日でクリスマスの日がボクの出番でしたが、今年は24日(クリスマスイブ)がボクの出番です。暦から見れば当然のことで、その時になってみなければわからないというものではあれませんよね! ただ、日常のことに追われて、来年のことまで考える余裕がないというのが本音です。第一、クリスマスも正月もこんなに早く来るとは思っていませんでしたから。それに、オヤジの若いころにはなかったというハロウィンなるお祭りのばか騒ぎを見ると、お祭りが来るのが怖くなる感じさえします。クリスマスは、ハロウィンに比べればおとなしいはずなのですが、日本人の場合、お祭りのルーツなどとは関係なく、ただばか騒ぎをする口実に過ぎない点が悲しいですね。オヤジたちの年代にはまったく理解できないらしく、ましてや、駐車している車をひっくり返すなど言語道断だと怒っています。お母ちゃんも、ああいう人たちの心理が解らない、とぼやいています。せめて、クリスマスぐらいは、心穏やかに過ごしたいものです。
クリスマスが過ぎると1週間足らずでお正月ですが、今度迎えるお正月は平成という年号が付く最後のお正月になるわけですから、何か有意義な正月にしたいと思っていますが、たぶん、例年通りの寝正月になってしまうことでしょう。地球の廻り方が速くなったわけでもないのでしょうが、とにかくあっという間に時間が過ぎてしまいます。ボクには、時間も空間も無尽蔵にあるので、1年が長かろうと短かろうとあまり気になりませんが、オヤジは、もう少し緩やかに時が流れるよう願っています。ですから、相棒のボクとしても、できればオヤジの願いをかなえてあげたいとは思うのですが、自然の摂理を変えることは叶わないので、せめてこれから一日一日を充実したものにして、メリハリのある年表に仕上げる手伝いをしたいと考えています。オヤジもそれには依存がなく、自分には結構あっていると思っているので、今後の過ごし方によっては、お正月がやってくるのが早くてもあまり気にならないのではないでしょうか。
しかし、あまのじゃくのオヤジのことですから、何かに取り組み始めると、進捗状況が予定通りに進まないなどといってあせり、かえって時間が経つのが速いと嘆き悲しむことになるかもしれません。でも、本当はそれでいいと思っている違いありません。ボクが思うに、そうした日々を送ることに意義があるのであり、目指した目標が簡単に達成されるようでは、つまらない人生だったと後悔するに違いないからです。原始時代から今日までを顧みると、数えきれない発明や発見があり、今またITOの時代が花咲こうとしています。しかし、これもまた、通過点であり、決して問題を完結させるに十分なものではないはずです。この歴史的事実に鑑みれば、私たちが一生のうちに成し遂げられることは、ほんの一里塚を築いたに過ぎないのですから、それを嘆き悲しむようでは、あまりにも了見が狭すぎます。ほんの少し進歩することに貢献し次の時代の人に引き渡す。これが人間としての使命です。それがわからないようでは、"もういくつ寝てもお正月など来ません"もっとも、この説はほかならぬオヤジのものです。