最高のご褒美
最近は足腰が弱くなったせいか、毎日の散歩はもっぱら家の周りを2周するという味気ないパターンが定着しています。大震災以前はムサシと歩いたコースを歩いてみたこともありましたが、最近はとてもそこまで足を伸ばすことは出来ません。それでも、毎年4月中旬には散歩コースの一つであった塩竈神社に出かけることにしています。ただ、残念ながら徒歩ではなく車でです。
それでも結構遠いと感じるのに、あのころはほぼ毎日のように歩いて登ったのかと思うと、自分を褒めてやりたいような気がします。もちろん、未だかって誰からも褒められたことはありませんが、毎日続けられたこが最大のご褒美だったのでしょう。その証拠に、あんなに時間を費やしたのに、不思議と仕事ははかどり、散歩の時間を捻出することも楽しみの一つになっていたのかもしれません。
ムサシは、少し歩き過ぎた時は、一人で2階の寝室にのぼり、私の布団の上で先に眠ることもありました。それでも私があとから行くと、どんなに寝ぼけていても場所をあけてくれました。そして、私が横になると大きく深呼吸(当時はため息のように思えた)をして、今度は本格的に二人で眠りにつきました。その時のムサシの感触だけは昔のままです。暖かくて柔らかい背中です。