そこはボクの指定席
わが家では、3人で車に乗るときは、いつもお母ちゃんが運転手で、ボクの指定席は助手席でした。当然オヤジは後部座席に座ることになりますが、わが家ではこれが定番のスタイルでした。お母ちゃんは、美味しいものを食べるのと買い物をすることの次に車の運転が大好きで、"私ってどうしてこんなに運転が上手なのでしょう"などと時々自慢していました。
ボクも車に乗るのは好きですが、特等席である助手席といえども、ちょっとすわり心地がよくありません。走り始めは、世の中が動くので快適に感じるのですが、すぐに肩が凝ってしまいます。そこで、時々態勢を入れかえるために後部座席移りたくなります。お母ちゃんたちは危ないからやめなさいというのですが、ボクの身にもなって考えてもらいたいものです。
本当は、オヤジが助手席で、ボクが後部座席に陣取るのが一番いいのでしょうが、それでは、自動車に乗る醍醐味は全く味わえません。それだと、こっちからあっちに移動する手段でしかなくなるからです。第一、家族のコミュニケーションが台無しになります。そう考えているからこそ、窮屈な助手席を選んでいるわけです。我儘なのはボクではなく、すわり心地の悪いシートを作ったメーカーの方ではないでしょうか。