おさんこ茶屋
塩竈神社にほど近い「おさんこ茶屋」は、宮大工の娘「おさん」さんが、お茶屋をはじめてから230年以上もの伝統をもつ老舗です。現在の鈴木さんご夫妻は十一代目だそうです。この店の看板商品は、づんだ、あんこ、しょうゆ、くるみ、ごまが、それぞれ3個ずつ盛られた「五色だんご」です。だんごの米はひとめぼれとササニシキのブレンドで、かまでその日の分だけ炊くという。
そのため、柔らかく、口あたりもまろやかです。宮城県の名物として知られる「づんだ」には、3種類の豆を使って、味や色そして香りをベストな状態にしている。しっとりと丁寧に仕上げられたこしあんも昔と変わらぬ自慢の味です。売れ切れしだい終了というこだわりも、昔のままなので、早めに足を運ばないとおしまいになってしまいます。やはり、出来立てのだんごは、暖かくまろやかで、口の中に入れるととろけてしまいます。
くるみだれの甘みと渋味も強めの福島産「鬼ぐるみ」を使用しており、山里との風景が目に浮かぶような風味。ごまだれもまた、滑らかで芳ばしい。これらの味を求めて開店早々訪れるお客様も多いようです。春のお花見には、おまつりセットも人気があり、今年も例年のように大人気でした。塩竈神社は、サクラの花もだんごも両方楽しめるスポットとして有名なのが頷けます。