賢治とモリスの館
作並の温泉街からすこし離れた静かな林の中に、イングリッシュガーデンに囲まれた洋風の館があります。ここは東北大学名誉教授・大内秀明さんの別荘を解放した「森のミュージアム 賢治とモリスの館」です。山水の豊かな環境に恵まれた敷地は、雑木林の紅葉やかたくりの花など庭の草花も見事で、まるで一枚の絵のような景色を作りだしています。
東北の詩人・作家である宮沢賢治と、賢治に強い影響を与えた19世紀末アーツ&クラフト運動の祖といわれるイギリス人ウイリアム・モリス。東洋と西洋の2人の詩人、工芸家を「環境芸術」の先達として評価することに始まり、彼らの思想への共感と情熱から作り上げられた個人の別荘を一般に解放しているもので、その作品と思想を学ぶことができます。
モリスは、インテリア製品や書籍などを制作しました。賢治とモリスの館では、2人の作品を評価し展示しています。モリスコレクションが美しいダイニング、モリスが関わる工房で制作されたステンドグラスのスクリーン、階段に飾られた東洋的装飾のタペストリーなどを眺めながら、提供されるランチとアフタヌーンティはイギリス風の時間を満喫させてくれます。