酒香まん(さかまん)
仙台市の荒町周辺には、その昔100軒を超す蔵の店が並んでいたといわれています。今でも2軒の麹屋が伝統の仙台味噌・醤油を造り続けている店と地酒を造る酒屋もあります。森民酒造本家では、限定販売の純米酒「清流広瀬川」を造っていますが、その酒粕を使用して作ったまんじゅうが「酒香まん」で、荒町の新名物として誕生したものです。
上新粉に山芋で作る皮に酒粕を混ぜ込み、国産小豆100%を使ったあんこを包むというこだわりようですが、口にしたときは、ほんのりと酒の香りはしますが、お酒の味はほとんどしません。ただし、お子さん向きではないようです。また、山芋を入れた皮はもっちりした不思議な食感で、甘さも控えめなので、さっぱりしているのが魅力のようです。
荒街の商店街にある老舗のお菓子屋さんで、新しく発売されることになったこの「酒香まん」という饅頭は、純米吟醸酒「清流広瀬川」という清酒を活用して、荒町でしか買えない地場産品を造れないかという発想から生まれたということです。以前に照会した「かりんとう」もそうですが、どれも地元荒街商店街の魂が込められているものばかりです。