寿松庵本店
本格的な手打ちそばの店として知られている仙台市の寿松庵が、冨谷町のカルラ本社敷地内にオープンしました。長い伝統のある寿松庵では、原料は北海道深川の湯内農場で収穫して、冷却乾燥したキタワセ種をメインに山形産などの玄蕎麦を直送したものを使っています。これを当日の朝から選別・脱穀し、石臼で挽きして手打ちにします。
そば粉は十割、わずかに海藻のフノリをつなぎにしているため、風味がよくなるとのこと。つゆも、直前に削る鰹や宗田鰹などでとる出汁と、10週間以上寝かせた本返しと合わせるとあって、完成度の高く深い味わい愉しめます。今のところ、一番人気は、天ぷら。茶碗蒸し、煮物、サラダ、ざるそばがセットになった「そばランチ」だそうです。
和食でも評判の店だけに、それぞれの料理に本場仕込みの技が光っています。クセが少ないフランス鴨を使った「鴨ざる」や「鴨南蛮そば」は特にお勧めです。また、そばの握りずしなど、そば屋ならではの料理も用意されています。特に、甘みが強く大粒な宮城産白目大豆で作る自家製の変わり豆腐などは、長い伝統に支えられた本物の味です。