今の若い人達は可哀そう
何時のころからか、電車に乗ると携帯電やスマホに目を落としている人が必ず目に入るようになりました。何をしようと人の勝手なので、大きなお世話なのかもしれませんが、どうみても、必要に迫られて何かを解決するために手を動かしているようには見えません。「他にやることはないのですか」と聞いてみたくなるようなことがよくあります。
しかも、皆さん結構深刻な顔をしているのも気になります。ある調査によりますと、今の若い人達は、「友達と繋がっていないと不安である」と思っている一方で、「この関係を維持し続けることが負担である」ということでした。そうだとすると、あまり面白くもない顔をしながら、なかば義務的に眼と手を使わざるを得ないような状況が納得できます。
本当は、個性的で他の人とは一味違う人生を望みながら、何時しか画一的で大きな流れにコントロールされている自分に気がつく。これが「右ならえ症候群」の始まりだとムサシは解説します。ただ、それを、何もしないことの言い訳にしている自分と、それを受けとめながら自分の生き方を探す自分を、一段高いところから眺めてみれば、自ずと答えが見えてくるとも言っています。