ムサシの微笑み
わが家のムサシは声を出して笑うことはありませんが、喜んでいる時と笑っている時とでは明らかに表情が違います。喜んでいる時、身体全体で表現するのはどのワンちゃんも同じでしょうが、笑っている時は、目と鼻で表現しているように見えます。微笑む時はというと、これも微妙ですが目とホッぺで表現していることが私にはよく伝わってきます。
それでは、どういうときに喜び、どういうときに笑うのかというと、大好物のリンゴが食べられる時とか、"散歩に行くよ"と声を掛けた時などの表情は、喜んでいる時のものですが、笑う時は、孫達が大勢でやってくる時です。そして、嵐のような軍団がかえる時には、うっすらと笑みを浮かべます。この辺の感性は人間と全く同じなようです。
帰るときにどうして微笑むのかは、本人も気づいていないようですが、とにかく、目が丸くなるものの、驚いた時とは異なり少しとろりとした感じになります。ホッぺはほんの少しだけピクリと動かし、名残惜しいと思いつつも、気をつけてかえってね!といいながら見送るときに微笑むのです。これがまた実に穏やかで、浮世の憂さを忘れさせてくれます。