ゆったりとしたライフスタイル
わが家のムサシは、私たちの生活スタイルに合わせているように見えたので、特別彼に気を使ったという記憶はありませんが、それは合わせていたのではなくかなり私たち似ていただけなのかもしれません。それはどうしてかというと、時々私たちがイレギュラーな行動をとると、ちょっと違和感を覚えるような行動が見られたからです。
例えば、ムサシも私たちも、特に寒さや暑さを調節する必要を感じない時は、原則として部屋のドアを閉めるようなことはしませんでした。それが、ムサシにとっても心地よかったのでしょう。そのためか、何かの都合でドアを閉めると、たちまちドアのそばに行き、ジッと締められたドアを見詰め、開放するように静かにアピールするのです。
大抵の場合、その行動に気づけばドアを開けますので特に問題はないのですが、ごくまれに、気がつかないでいると、ドアをトントンと叩き開けるよう強く求めるのです。開けてあげると、一旦出ていくのですが、またすぐには入りたがるというのが何時もパターンでした。これは正にドアを締めきることに対するムサシ流の抗議だったのでしょう。