ようやく実現した花見
桜の花が咲きだすと、散歩の途中で花が見られるためか、特に花見と決めて出かけることなどなかったような気がします。今年は春が遅かったせいか、何時になく開花宣言がまちどおしく感じられました。知人からの情報もあったので、久しぶりに花見に出かけてみました。もちろんムサシにもあらためて声をかけ、目当てのスポットに向かいました。
桜の花はムサシがくるのを待っていてくれたようで、もうそろそろ散り始めるところでしたが、精一杯の笑顔で私たちを迎えてくれました。ふと昔のことを思い出し、ムサシがよく眺めていた目線で眺めてみようと思い、芝生にねころがって桜をより低い位置から眺めてみたところ、花びらが音もなくムサシの背中に舞い降りてきた光景が目に浮かびました。
そういえば、ムサシはこのポーズで小一時間もジッと花を眺めていました。といっても、この場所が特別気に入っていたというわけでもなく、最も見ごろを迎えた時期を見計らって、方々の名所を巡り歩くというスタイルで、微妙に違う花の旬をかぎ分けていたようです。そしてこの次に咲くツツジやアジサイにも思いをはせていたのでしょう。