ごまだれうーめん
白石地方の特産品になっているうーめんは、400年以上の伝統がある食べ物で、仙南地方ではお盆に欠かせないものになっています。地元の白石には、このうーめんを活用した料理が沢山伝えられていますが、長さが8cmほどなので食べやすく、ゆでて水を切り、ごまだれやポン酢につけて食べるというシンプルなものが多いようです。
中でも自家製の黒ゴマを煎って、すり鉢ですりつぶし作るコマだれうーめんは特に好まれます。黒ゴマは昭和30年ころまでは、地元の農家が自家生産していたので、煎ってする手間を惜しまず、おはぎ、だんご、野菜の和え物などに広く使われてきました。いずれの料理もゴマだれを上手に作るのがポイントですが、作り方は至って簡単です。
例えば、うーめんを作る時には、鍋にたっぷりのお湯を沸かし、うーめんをばらばらにほぐして入れ、3ないし4分ゆでます。ゆで上がったらザルに取り、冷水で洗い水きりします。ゴマは煎って、すり鉢で砂糖とともに根気よくすり、そこにみそ大さじ2、しょうゆおおさじ1、酢おおさじ1を加えて更にすり、だし汁を加えて伸ばせば出来上がりです。