松島の福浦橋
日本三景の松島は、観光船に乗って海から眺めるのが定番になっていますが、何度も訪れている人達の楽しみ方は、また別の角度から眺めるという別の散策の仕方もあるようです。その一つが福浦橋を渡って福浦島をウォーキングすることです。ここは、五大堂のすぐ先で青い海とのコントラストが美しい朱塗り橋で知られています。
福浦島は、藩政時代から大切にされてきたという林の中に遊歩道があり、アカマツやモミの大木、ヤブツバキといった木花や宮城県が自生の北限といわれるユズリハなど多種多様な植物が見られますし、そこからの島々の眺めもまた格別です。しかし、この島の楽しみはまた別にあります。それは、ここは「出会いの島」とも呼ばれているからです。
松島水族館近くにある「雄島」に架かる「渡月橋」は「別れ橋」と呼ばれ、ここを渡って悪縁を断ち切ったら、出会いの橋である福浦橋で良縁と出会い、足の下の隙間から水面が透けて見える五大堂の「透かし橋」を、手を繋いで渡り、最後は円通院の「縁結び観音」で縁を育む。これが松島の縁結びコースとなっています。