塩釜の散策スポット(本町商店街とやみ市)
急勾配で長い表参道をくだると、再び鹽竈海道に出ますが、ここからJR本塩釜駅方面に向かうと、間もなく道が2つに分かれます。右の道は本町通りで、しばらく歩くと右手に御釜神社が見えてきます。ここは、鹽竈神社の末社で藻塩焼の神事が行われることで知られています。司馬遼太郎の「街道をゆく」にも登場しています。
また、「釜の水があふれない。干上がらない。変事があると釜の水の色が変わる」など、日本三奇の一つに数えられているミステリースポットでもあります。御釜神社を後にしてもう少し歩くと、今度は左手に「浦霞」で有名な酒造元佐浦酒造店が見えてきます。この通りには、昔懐かしい昭和の香りが漂う陶器店や和菓子店、魚屋、骨董品店が並んでいます。
少し複雑な道を辿ることになりますが、JR本塩釜駅にほど近いところに「やみ市」があります。戦後のやみ市さながらの横丁は今も健在で、昔ながらの魚屋や居酒屋などが密集しています。「やみ市」とはいうものの、店の雰囲気はいたって明るく、多くの観光客から親しまれているスポットで、その存在感は衰えることを知りません。