塩釜の散策スポット(鹽竈神社とその周辺)
鹽竈神社は、古来より「陸奥国一宮」と呼ばれ、境内からは塩釜湾が一望できます。ここは、伊達政宗によって、「一森山」と命名されたといわれる場所で、室町時代初期に植えられた樹齢600年の杉がある林に囲まれています。最近はパワースポットとしても注目されていますが、今年は20年に一度の式年遷宮が斎行される年にあたっています。
神社の境内にある天然記念物の「鹽竈桜」は有名ですが、藤原秀衡の三男である和泉三郎忠衡が父との約束を守り自分の命に代えてでも源義経を守る誓いを込めて寄進した「文治神燈」なども見所の一つでしょう。また、志波彦神社の東側にある社務所の下は、千賀の浦(塩釜湾)が見渡せる庭園で、春の花見や秋の紅葉の時期には多くの人で賑わいます。
表参道を下ると、向かいの山が塩竈公園です。ここは、あの光源氏のモデルといわれている源融(みなもとのとおる)が塩釜の浦を眺望した屋敷跡といわれることから、別名「融ケ岡」とも呼ばれ、現在は桜の名所でもあります。表参道脇の鹽竈海道沿いには、「荻原醸造」、塩竈が誇る銘酒の一つでもある「男山」の蔵元「阿部勘酒造店」が並んでいます。