桂葉清水(かつらはしみず)
古くから「高清水の七清水」といわれた湧き水の代表的なものがこの高台に湧く「桂葉清水」です。この清水は町章にもデザインされ町のシンボル的存在です。発見当時から、いかなる干ばつにも枯渇したことがなく水田を潤してきましたが、最近はまわりの環境も変わったためか、湧き水の量も当時と比べると激減しているようです。
日本の名水百選にも選ばれているこの「桂葉清水」は、直径1m、深さ120cmの井筒で囲われ、傍らに大きな桂の木がそびえています。明治時代には消防団がポンプで30分間水を吸い上げても干せなかったといわれていますが、現在の湧水量は毎分わずか51?で、石囲いが満たされるまでには3時間半もかかるほどになってしまったということです。
このように、今では湧水量が減少したこともあり、貴重な天然資源となった「桂葉清水」は、地元町民の手により保全活動に取り組まれています。井筒の脇には「水琴窟(すいきんくつ)」があり、水源の光景や水の味を楽しむ一方、「水の音」も楽しむことができます。「桂葉清水」は、地元の人々からは、「かつらっぱ」の愛称で親しまれている名水です。