中華料理 三島屋(多賀城市笠松神)
中華料理をこよなく愛する店主・三島さんが営む町中中華店。訪れる人みんなにその美味しさを知ってほしいという思いで、あたたかく、熱意をもって迎えてくれる。店の創業は1975年で1992年に現在の店舗に移転した。三島さんの人柄に惹かれて繰り返し訪れるフアンも多く、多賀城市内外に常連客がいる。本場中国の料理を習得するため、料理旅行に出かけたという三島さん。現地で味わった四川料理を基本としながら、自由な発想でアレンジを加えたメニューを工夫している。「お客さんに、自由に味わってお腹いっぱい食べてもらう」がモットー。
メニューは豊富に用意、ボリューム満点、客自身がアレンジできるよう工夫するなど、三島さんならではのこだわりを持って料理を提供している。白、黒の2種類用意された「四川タンタンメン」もそのこだわりが現れたメニューのひとつ。「白」はきれいな白濁のスープに仕上げるため、白ごまの皮をむいて精製した磨きゴマを丁寧に煎って挽く。より香ばしい風味の「黒」も、まろやかに仕上げるための磨きゴマを加えている。本場四川省産の山椒と唐辛子の刺激的な辛味、たっぷりのゴマ、濃厚な味付けを施した炸醤などが溶け合い、その旨みが体中に染みわたる。
「好きな方を食べてほしい」と三島さん。自家製山椒油や、卓上の食べるラー油なども好みで加えて風味の変化も楽しみたい。ちなみにこの四川タンタンメン、「麺とご飯のセット」で注文すれば、中華飯、麻婆豆腐飯、チャーハンのいずれかのハーフサイズと、ザーサイ、サラダ、杏仁豆腐、ウーロン茶がセットでついてくるというから驚き。おすすめメニューについて尋ねると、「どれも美味しいんたよ」と答える三島さんの思いが、そのまま表れたサービスだ。手作り中華を惜しみなく提供する心意気を受け取り、お腹いっぱい味わってほしい。