たらこCafe
大震災の翌年、仙台市若林区新寺にオープンした「たらこCafe」は、レトロでモダンな空間と、その名の通りたらこの美味しさに出会える店です。オーナーは、石巻の実家でたらこの加工・販売業を営む高橋好子さんです。実家を自分らしい形で支えたいという思いと、長い間生業としてきた空間デザインを活かし、交流のある雑貨作家を支援したいという思いが重なり、開店することにしたということです。
メニューを開くと、たらこや明太子を使った丼、パスタ、定食等々。定番の「たらこ定食」は、1本物と切れ子から選んで、たらこそのものの味を堪能できます。秋には「明太子さんま定食」。脂の乗ったさんまの腹には、ぎっしりと詰められた明太子が。ピリリと舌を刺激する明太子と、香ばしく焼き上げられたさんまの旨味がたまりません。「たらこは石巻の名産の一つですが、県内の方にも意外と知られていないんですよね。たらこ屋らしい、たらこ屋にしかできないメニューで、石巻産たらこの魅力を広めていきたいです」。
空腹を満たすランチメニューの他、ふらっと立ち寄った際に嬉しいスイーツ、リーズナブルなドリンクも提供しています。土日を中心に開催されるライブの日をねらうのもお奨めです。フランスの伝統的な食事ケーキを高橋さんがアレンジしたもので、たらこ本来の甘みが際立つ「たらこのケーク・サレ」(サラダ、珈琲付700円)。スフレのように柔らかな舌触りに、さつまいもの食感がアクセント)。「さつまいものベークドチーズケーキ」(ドリンクとセットで600円、単品400円)など。