夕空晴れて秋風ふく
「夕空晴れて秋風ふく」、そんなメロディーがぴったりする時期はもう少し先なのかもしれません。確かに残暑の厳しいこの時期には、秋を感じることは少ないようですが、それでも、夜風は確実に冷たく感じられるようになりました。オヤジは四季の中で一番好きなのは秋であることは度々お話してきましたが、しのぎやすいという点では、やっぱりボクも秋なのかもしれません。元気な時は、少し暗くなってから足を延ばすのがとても好きだったからです。
ただ、食いしん坊のボクは、小豆バーの季節がそろそろ終わりに近づいていることが少々気掛かりでしたし、ホカホカの餡マンが店頭に並ぶのは、もう少し先になるせいか、秋を満喫する気分ではなかったのかもしれません。それでも、散歩から帰ると、お母ちゃんがいつも、大好物のリンゴを用意していてくれだので、それ以上のことは望むべくもないことだと思っていました。むしろ、わが家の幸せの原点は、この辺にあったのではないかとさえ考えているくらいです。
秋風が吹くという言い方は、楽しかった日々(夏)がそろそろ終わるという意味なのでしょうが、わが家はいつも平穏な空気が流れていて、終わりを感じさせるようなことはありません。ただし、たまには、小さなマグマが噴き出すことはありますが、それも、お母ちゃんのぶちかましによってすぐに撃退されてしまいます。ボクはこの居心地の良いわが家が永遠に続くことを切に願っています。それもこれも、オヤジとお母ちゃんが元気でいてくれることが条件ですが。