思いがけない心のご褒美
7月30日(土)、31日(日)の2日間、石巻港雲雀野埠頭で、〝Reboron-Art Festival
×ap bank fes 2016〞が開催されました。このイベントは2017年の夏に宮城県石巻で開催される総合祭〝Reboron-Art Festival〞のプレ・イベントとして開催されたもので、音楽を中心にしながら、地域の自然や人とのコラボレーションによる食/アート/ワークショップなども行う同イベントの第2弾でした。
このイベントを見学するために大阪から来たという3人のお嬢さんが、その帰り足に当店に立ち寄り、笹竈(笹かまぼこ)をお買い上げくださいました。その時のお話では、これから鹽竈神社にお参りしてから仙台に向かうということでした。暑いので熱中症に気をつけてくださいね!とお見送りしましたが、送り出した後にふと気がつくと、ライブ会場の入場券がわりに使用されたというストラップを誰かが忘れていったことに気がつきました。
もうそろそろ、鹽竈神社に着くころだったので、すぐに車で追いかけました。ライブは終了しましたが、もしかすると三人の思いでの品になる筈のものかもしれないと思い、すぐに車で追いかけました。神社の境内を探しましたが、三人の姿がどこにも見当たりません。そこで仕方なく、JR本塩釜駅に戻ってみました。すると、当店で差し上げたうちわがひらひらと動いているのが目に入りました。思わず、大阪のお姉さん!と声を掛けました。すると、すぐにそのうちの一人が私のところへ飛んできてくれました。
無事に忘れ物を届けることができて、ホッとしたのを覚えています。それから数日後、当店宛てに一通の郵便が届きました。差出人の名前には憶えがありませんでしたが、住所を見てすぐに察しがつきました。中を開けてみると、案の定、先日のストラップお嬢さんからの手紙でした。心温まる丁寧なお礼状に大阪の名物の品まで添えられていました。暑苦しい毎日が続くなか、思いがけない心のご褒美を、おもてなしの糧としたいと思います。