ドレミファそら豆祭り(その2)
しばらくすると、ようやく即売会が開始され、お母ちゃんは首尾よく望み通りにそら豆を買い求めることができました。そのうち、テレビの中継も入り、インタビューに答えたおじさんが、「ほかのそら豆とは全然違う」などというものですから、満を持していたオヤジが試食コーナーに駆け寄り、あっさりと焼きそら豆をゲットすることができました。お母ちゃんが、美味しい?ときいたところ、ほかのは食べたことがないので?と気のない返事でした。
それでも、もう一つどうですか?と焼いているおじさんに差し出されると、迷わず手を出すところがオヤジらしい。ところがそれからがまた大変で、宅急便の手続きが面倒だったのです。お母ちゃんが2箱、オヤジも2箱抱えて、またしても順番を待つ羽目になったからです。それでも要領のいいお母ちゃんは、ひょいと他の人が腰かけている椅子のヘリに箱の端をのせたので楽そうでしたが、オヤジはかなり長い時間箱を持つ続けたままでした。
そんなこんなで、ようやく一仕事終えたので、もう一つのお目あてであるそら豆うどんを食べようとしたのですが、何とまだ9時半前でした。それもそのはず、かなり待たされた挙句、だいぶ汗を流したので、数時間たったような気分になっていましたが、会場に到着してからまだ1時間ほどしかたっていなかったのです。食堂は11時開店なので、とてもそれまで待てないということで、早々に引き上げることにしました。