どこまでが脅しなのか見えにくいもめごと
最近は、世の中のもめごとのことで、ムサシに相談することが少なかった。それはそれで喜ばしいことなのですが、実のところは、水面下で繰り広げられている醜い小競合いは絶えることはありません。なかには、話題にするだけでもうっとうしくなるようなものもあるので、ムサシにもあまり振らないように心掛けているというのが、本音なのですけれど。
問題解決に役立つツールにはいろいろありますが、ムサシの思考回路を辿ってみると、どうもゲーム理論的発想が原点のように感じられます。確かに、この方法を使うと、問題の構造が明らかになり、早期解決に役立つことは確かなようです。しかし、ゲームを組み立てるのに結構手間がかかり、特に当事者を同じ土俵に乗せるのに大きなエネルギーが必要です。
今話題のTPP交渉などを見ていても、明らかに土俵が違うのに、そこを整備する作業をないがしろにして、早く相撲をとることだけを目指しています。力づくで解決することの後遺症の重さを、いやというほど知り尽くしている賢い人々がプレイヤーであるにもかかわらずです。争いの中で生き抜く力を研くべきか、それとも争いをなくすことに身をささげるべきか、わが家のムサシも大いに悩んでいます。