菜の花と桜の競演
鳴子温泉はいくつかの地区に分かれています。国道47線から少し脇に入ったところにある川渡温泉には、隠れた花見スポットがあります。川渡大橋を渡った辺りの江合川右岸を彩るソメイヨシノの並木は、他よりも少し遅い4月中旬以降に開花します。そのせいか、タイミングが合えば、広大な河川敷に咲き乱れる菜の花との競演も見られることがあります。
川渡温泉観光協会では、この時期、レンタルサイクルを無料で提供しています。のどかな山里の春を訪ね、ゆったりと散策するのもいいかもしれません。花見の宴となれば、地元のお酒「雪渡り」がお勧めです。このお酒は、地元の純米の会が大崎市三本木の蔵元に託し、花渕山の伏流水で仕込み造られたものです。毎年一升瓶400本限定で造っています。
もちろん、美肌の湯三昧も堪能できます。東鳴子の老舗旅館「大沼」には、2つの温泉と8つの湯殿を持ち、自家源泉は純重層泉でとろりとした肌ざわりが心地よく、湯上りには、肌がふっくら、すべすべになると評判です。自家源泉の大浴場をはじめ、ふかし湯や家族風呂、そして離れの庭園貸切露天風呂など、実に多彩ですが、いずれも肌に効くということです。