ウグイスの都合
例年なら、今頃の季節になると、春の訪れを待ちかねたようにウグイスが庭に来て、梅の木の枝で、啼き方の練習を始めている時節です。ところが、どういうわけか、今年は全く姿も見せません。もっとも、ウグイスにもいろいろと都合があるらしくて、昨年は、ムサシが頼み込んでわが家に連れてきたらしいのでが、それにしても一度ぐらいは来てもよさそうな気がしています。
遅咲きのサクラさえ、もう散りかけている今日この頃になっても、いまだ姿を見せないウグイスに少し腹を立てているところです。ムサシに聞いてみたところ、「確かに今年は特に声をかけなかったので、ウグイス君たちも、ほかを回っているのでしょう」とそっけない返事でした。それでも納得がいかないので、近所の人にも聞いてみたのですが、「そういえば今年はまだ見かけませんね」とあっさりしています。
考えて見ると、わが家を訪れるようになったのは、ここ数年前からですから、毎年行くところが決まっているわけではないのかもしれません。それとも、わが家の庭をホームグランドにしている大きい鳥たちが、去年、せっかく訪れたウグイスを睨みつけて追い払っていたのが原因なのでしょうか。それにしても、毎日心待ちにしている身にとっては残念でなりません。もう少し気長に待つしかないのでしょうか?