かむりの里
仙台市の七北川のほとり根白石に、「かむりの里」伝説の残る集落があります。NHKの連続ドラマの舞台となったこともある美しい山里で、むかし、神様が冠を流してしまったという七北川を、「冠(かんむり)川」と呼んだという伝説が残っています。なつかしい街並みには、歴史的な場所が点在していますので、根白石の歴史を探訪してみるのも面白い。
例えば、源頼朝が狩りで「根の白い石」を大鹿と間違えたことに由来するのが「根白石の石」ですが、大洪水で流されてしまった場所を示した石が祀ってあります。また、この地区には「明日の湯」という温泉もありますし、仙台市都市景観大賞を受賞したこともある「根白石小学校」もあります。この校舎は木造で、1930年に建てられた歴史ある建物です。
明日の湯は完全かけ流しの温泉施設で、湯量も豊富なため中々の人気です。そして、地域コミュニティのシンボルとも言うべき、高長商店は蔵を模した商店で、日用雑貨は何でもそろう便利な店です。さらに、どこからでも清水が湧くという満興寺、しばり地蔵と呼ばれる「弘安の碑」、白石城の跡地に建てられた「三十三観音」、伊達政宗公の祖母「栽松院」のお墓などもあります。