わからず屋の集団
最近いろいろと悩んでいることがあります。といってもわが家のことではないのですが、ちょっとしたもめ事が思わぬ方向に行ってしまい、中々収拾がつかなくなってしまったのです。私としては、何とか円満に解決してあげようと思うのですが、一方があまりにも頑なな態度を取り続けるので、最早話し合いによる解決は無理かもしれないと思っています。
行き詰まりを感じながら数日が過ぎたある日、ムサシには決していってはいけないセリフをぶつけてしまいました。というのも、このように感情的になった時には、必ずといっていいほど、浅墓で大人げなかったと思い知らされるからです。しかし、またしても、懲りずに言ってしまったのです。"どうして、あんなわからず屋が世の中にはいるんだろう"と。
すると、すかさずムサシの答えが返ってきました。「大抵の人はわからず屋で、世の中はわからず屋の集団といった方がいいくらいだ。それが解らないオヤジの方がよほどのわからず屋ではないか」。さすがにこの一撃は体の芯まで応えた。ただ、しまったという思いよりも、ものは考えようだという閃きに変わり、いつものようには落ち込まないで済みました。