義捐金の行方
あの大震災から早120日以上になろうとしているのに、未だにライフラインも復旧していない地域が沢山あります。瓦礫の撤去などは、それぞれおかれている状況が違うので一概にはいえないでしょうが、集まった義捐金ぐらいはとっくに被災者に届いても不思議はないように思います。いったい何が原因でこんなに停滞しているのでしょうか?
これは単なる私の推測に過ぎないのですが、公的機関は公平を期するための配分方法を決めあぐんでいるためではないかと思うのです。確かに民主主義国家としては、平等・公平は最も大事な基本原則です。しかし、義捐金は文字通り、義によって出捐する緊急支援金です。何時までも公平に拘っていては義捐金の効果が薄れてしまいます。
なかには、手を出すべきではない人もいるかもしれません。しかし、そのことを防ぐ抜本的手段もない以上、多少乱暴なやり方でも、被災した全ての人々を善良な市民とみなして、一刻も早くお金を配ることが、地方冶自体の使命ではないでしょうか。不公平を是正するのはその後でも決して遅くはありません。まずは命をつなぐことです。