赤皿貝炊き込み飯
このほど、日本レストランエンタプライズでは、三陸の漁師直伝の味「赤皿貝炊き込み飯」を駅弁として誕生させました。大崎産ひとめぼれ、ニンジン、干ししいたけなどで、これをほうじ茶で炊き込み、その上に、甘辛く煮付けた気仙沼産アカザラガイが載ります。三陸の珍味がコクのある炊き込み駅弁として登場するのははじめてです。
このアカザラガイは、ホタテより一回り小粒でちょっと馴染みも薄いように感じられますが、フランス料理などでもよく使われている食材です。コクのある出しがとれ、味はホタテを超えるとも言われています。ほうじ茶のほのかな香りとしょうの風味がきいたご飯と、磯の香りがたっぷりのアカザラガイの味がよく似合います。
三陸の隠れた特産物アカザラガイをメーンにしたこの駅弁は、6月3日からJR仙台駅で本格的に販売されています。震災前に水揚げされた気仙沼産を使った限定品です。提供する宮城県内の飲食関連企業8社で組織する「味な宮城協議会」では、「復興へ向けて頑張る漁業関係者を元気づけたい」と新名物にと期待しています。