京都の創作和食 ADO(あど)
サンモール一番町から細道に入った野中神社向かいにある、白いモダン和風な佇まいの「ADO」は京都の創作和食の店。創作和風で燻製とは? 店長の横溝史明さんは仙台生まれ。京都の大学に進学し、創作和食の店にアルバイトで入ったのが縁で料理に魅せられ、この道に入ったという。「その店の2号店が燻製の店で、店長として立ち上げから関わりました」。そして自分の店を開くべく、3年前に仙台に戻ってきたのだ。
お昼に人気なのが「燻製盛り合わせ定食」。1人用の窯で炊かれたご飯に、さんま、辛子明太子、いぶりがっこ、そして赤だしの味噌汁がつく。つやつやモチモチご飯に燻製がよく似合う。「おいしいご飯を食べていただきたいと考えたメニューです」と横溝さん。お米は釜飯に合う銘柄として宮城県栗原市産の特別栽培米コシヒカリを使っている。お客さんは女性が大半で、夜は少人数の女子会が多いという。
「燻製はんぺんの湯葉包み揚げ出し」など、ヘルシーなメニューが多い。人気メニューの一つが「スモークバナナとキャラメルアイスのパフェ」。燻製でスイーツ? と以外に思ってしまうが、トッピングにカラフルな伝統餅菓子を使い、うっすらと薫るバナナがのったパフェは、目にも舌にも楽しく、若い店長の創作エネルギーを感じさせてくれる。「普段食べないものを食べていただくというのが、外食産業に携わる者の仕事と思っています」。これからもまだまだおいしいメニューが生まれそうだ。料金がリーズナブルなのもうれしいところだ。