レストラン フェメ ドウ コスモ
富谷市の素敵な家が並ぶ通りの角にあるフレンチの店「フェメ ドウ コスモ」。の前庭のテラスといい、緑豊かな背景といい、避暑地のレストランのような風情だ。店主の添田健三郎さんは、この道50年以上というシェフ。20歳で辞書を片手にドイツへ渡り、仙台に帰ってきてからは長年ホテル仙台プラザに勤め、料理長の経験を積んできた。ホテル時代には添田さんの上申により、燻製の機会を入れることになったというエピソードも。「店の裏手にはオリジナルの燻製機械を据えた燻製小屋があるんです」。
ここで、その技50年の燻製が作られるわけだ。生ハムは豚ロース肉を香辛料と塩で5日間漬け込み、その後、香味野菜とともに赤ワインに24時間漬ける。さらに、乾燥させてから燻製をかけ、1ヵ月半熟成させ、生ハム・ブルゴーニュとして仕上げるのだという。こうして作られた燻製は、コース料理にも登場。「オーナー厳選特別メニュー」のオードブルは生ハム、サーモンなどの5品目の燻製が味わえる。その料金設定も特別で、和製ホホ肉シチューはじめ8品目で2500円。
「10周年感謝メニューで出したら好評だったため、続けているんです」とにこやかに話す添田さん。厨房では息子さんも共に腕を振るい、店内は奥さんが担当という家庭的な雰囲気も魅力だ。お食い初めや誕生日、結構記念日などご家族の特別な日の利用も多いという。3年前まで五橋にあった姉妹店「バーンコスモ」をご存知の方も多いかもしれない。先日も長町に移転した市立病院の医局からお弁当を注文されたそうだ。したが覚えている「美味しい味」が何よりの魅力なのだろう。