花山ダム
花山ダムの特徴は、全国でも有数の貯水効率の高さを誇っているところにある。これはつまりダムの提体(せき止めている部分)の体積に対して、水を溜めて居る部分の容量が大きいということである。両岸が切たち、川幅が狭まっているという元々あった自然の地形を、上手に利用してつくられたダムなのだ。花山ダムを管理しているのは、宮城県の栗原地方ダム総合事務所で、ここでは花山ダム・栗駒ダム・荒砥沢ダム・小田ダムの4つのダムの管理を行っている。
ちなみに花山ダムの正式名称は、ネーミングライツにより「阿之國屋文左衛門商店花山ダム」となっている。総合事務所に行けば、4つのダムのダムカードがもらえる。年間で配布されているダムカードの数は約7200枚にのぼるそうだ。夏になるとダム湖では、キャンプやバーベキューを楽しむ人々の姿を多く見かけるようになる。また、毎年秋に行われる花山・湖秋まつりは、地元産牛の焼肉を楽しむイベントで、出店やコンサートなどもあって賑わいを見せ、ダム管理事務所の皆さんもこの日は来場者向けのパネル展示などをおこなっているこのこと。
花山・栗駒地区は岩手・宮城内陸地震、東日本大震災と二度の大きな自然災害に見舞われた。人気を集めていたランプの宿や秘湯宿も大変な被害に遭ったが、一部復活した温泉もある。休日などは、ドライブやバイクのツーリングで訪れる人たちも増えてきた。昔から観光で訪れる人が多かったエリアだけに、復興の一助となるためにも足を運んでみたいとところである。なお、近くには、今年4月にリニューアルオープンしたばかりの「湖畔のみせ 旬菜」があるり、カフェテリアでは日曜・祝日限定で、地元主婦が地元食材を使って作るおにぎりランチ(20食限定)とピザランチ(10食限定)提供。また、地場産品の椎茸やパプリカ、夏に採れる桃やプラムなども販売している。