牡鹿半島「風越峠」
風越峠という名前の付いた場所は全国いたるとこにあり、どこもそれなりに由緒ある景勝地のようです。牡鹿半島「風越峠」は、南三陸金華山国定公園の一角をなし、石巻市の渡波地区から牡鹿半島の鮎川に至る県道の一部がこう呼ばれています。渡波の万石橋を渡るとまもなく山道に入りますが、この辺りから風越峠に向かいます。
登り始めは勾配も緩やかで、左手に万石浦を眺望しながら大きめのカーブをゆったりと進みますが、峠の頂上に差し掛かるころにはヘアピンカーブに幾つも挑戦しなければなりません。最近は道路も拡幅され、トンネルもできたので大変楽になりましたが、昔は道幅も狭く、バスに乗っていると、車体がはみ出して谷に落っこちそうでとても怖い思いをしました。
そんなスリルに別れを告げると間もなく頂上に到達します。すると視界が一気に開け、景色が一変して雄大な太平洋が目の前に広がります。ここからは登りと下りを何度も繰り返しながら鮎川港に向かいます。途中には小さな浜と集落が幾つか点在し、湾内はいずれも波が穏やかで、住んでいる人々の優しさが伝わってくるような気がします。
ご利用頂きました大感謝セールは、おかげさまをもちまして本日完売となりましたので、終了させていただきます。次回もよろしくお願いします。