サンマのすり身汁
例年より10日ほど遅く「サンマのすり身汁」を食べました。サンマは金華山沖を代表する魚で、三陸地方では欠かせない秋の味覚です。それが今年はどうしたのでしょう。遥か遠くの海で発生したラニーナ現象のせいだということですが、それも自然現象の一つであることは間違いないところなので、自然が怒っているのでなければよいのですが。
南の海で生まれて北上し、北の海でたっぷりと餌を食べ、秋には産卵のため南下する。主な産卵期は10月から1月と、3月から6月の2回で三陸沖から九州にかけて暖かい黒潮が流れる南の海で産卵します。そして、北は千島列島から南は沖縄周辺まで南北に移動しながら成長します。大型のサンマは秋に生まれたものです。
サンマやサバなどの青魚の脂は、動脈硬化を抑え、心筋梗塞や脳梗塞などを予防する商品として注目されています。鮮度の良いものは刺身や酢みそで食べますが、定番はやはり塩振り焼きでしょうね。わが家では大根とネギ、豆腐が入ったすり身汁でした。年中食べられるとはいうものの、やっぱり旬の味は格別で秋にはなくてはならない食べ物です。