道の駅米山 ふる里センターY・Y
仙台市と気仙沼市を結ぶ国道346号のほぼ中央に位置するのが「道の駅米山 ふる里センターY・Y」だ。産直加工品コーナーでは、地場産の新鮮野菜や果物を中心に、地元食肉会社による加工肉、パンやだんご、餅などのご当地グルメなど、多岐にわたる商品を販売している。「一番推したいのは、第三代横綱の丸山権太左衛門です」。今年で11年目、三代目駅長を務める山崎純一郎さんが、駐車場入り口に堂々とそびえる銅像を指しながら教えてくれた。丸山権太左衛門とは、江戸時代に活躍した旧米山村中津山出身の名力士。
駅内には、油揚げや豆腐、焼き肉のたれなど、「横綱」と冠したさまざまな食品が並ぶ。併設の「レストランわいわい」にも横綱と名のつくメニューが揃っており、人気は「横綱スープカレー」。登米市の地酒「澤乃泉」の酒粕を食べて育った喜酔純米豚の肉はやわらかくてジューシー。1辛から30辛まで選べる。「うちは、ほかの道の駅とはお客さまの層が違うかもね」と山崎駅長。豊富な品揃えと鮮度のよさから、仙台や石巻など県内各地で食堂やラーメン店を営む方々が多く仕入れに訪れるという。
店舗入り口そばの休憩エリアでお話を伺っていると、山崎駅長が通りすがりの方々一人ひとりに「どうも、おはようございます...」とすこやかに声をかけていたのが印象的だった。「お客様と接するのが何より楽しいんです。近頃は各地にある道の駅や農産物直売所をめぐるお客さんが多く、みなさん目が肥えているから、いろんなアドバスをもらっています。みなさんの声を聞きながら、いろいろな改革をしていくのがとても楽しみなんです」。ご自身の休日は設けず、毎日駅に足を運ぶという山崎駅長。駅長の笑顔を見に、訪れてみるのもおすすめだ。