貞山運河まわりのうまいもの(1)
《ゆりあげ港朝市》
日曜日と祝日の朝6時から開催されるゆりあげ港朝市。誰よりもいい海産物や農産物、加工品などを買い求めようと、気合が入ったプロはもちろん、アマチュアの料理好きが訪れる。どの店舗も自慢の品を並べているだけあり、見るとぱっと買いたくなる。
念のため市場を一回りしてから購入するか、それとも「早い者勝ち!」と飛びつくか、悩ましさと楽しさが入り混じる。東日本大震災前は販売に特化して、6時から10時までだったが、現在は13時までに延長。購入した貝などを炉端焼きにしたり、ベンチで潮風に当たりながら購入したおにぎりを食べたりと、海を目の前にしたこの場所ならではの時間を過ごせる。
飲食店も増え、家族連れやグループがランチに訪れるようになり、震災前より賑わっている。日曜の10時からは、ゆりあげ港朝市名物の「競り」が行われている。リピーターの方が「震災後、朝市から元気をもらったので、それからずっと応援しているんです」と話していた。朝市と参加者とで生み出す熱いパワーに触れにいこう。