寒ぶりと長ねぎのビリ辛炒め
ぶりは、代表的な出世魚。成長に応じて呼び名が変わるうえ、地方によっても違います。100近い地方名がありますが、各地の主な成長名は、関東/三陸{ワカン→イナダ→ワラサ→ブリ}。関西{ワカナ・ツバス→ハマチ→メジロ(イナダ)→ブリ}。北陸{ツバエリ→コズクラ→フクラギ→アオブリ→ハナジロ→ブリ}。山陰{ショウジロ→ワカナ→メジロ→ハマチ→ブリ}。九州{ワカナコ→ヤズ→ハマチ→メジロ→ブリ→オオウオ}。ブリの旬は11月~1月。この時期のブリは「寒ぶり」と呼ばれており、春季の産卵に備え、餌を多く食べるため、脂がのっています。近年は海水温上昇の影響を受け、北海道や青森で、美味しいぶりが獲れるようになってきました。
また、ぶりの養殖も盛んです。成魚になるのが早く、稚魚の採集から約3年で出荷されます。ぶりは青魚の中でもトップクラスの栄養価を誇ります。脳細胞の活性化や、生活習慣病予防に効果があるといわれているDHAとEPAが、特に豊富です。また、糖質や脂肪の代謝にかかわるビタミンB群、胃腸や肌の調子を整えるナイアシンも含まれています。お酒をたくさん飲む人が不足しがちの栄養素なので、ぜひ覚えておきたいですね。ぶりは捨てるところがなく食べられる魚としても有名です。身は刺身や照り焼き、西京漬けなどに使います。頭やアラは、アラ炊き、かす汁、ぶり大根に。皮はうろこをとり、軽く焼いて千切りにした大根や人参と和えてなますにすると、美味しくいただけます。アゴの部分はブリカマといい、DHAとEPAの宝庫。塩焼きや煮もの、鍋ものがおおすめです。今回のレシピは、寒ぶりと長ねぎのピリ辛炒めです。豆板醤が食欲をかきたててくれるので、おかずはもちろん、どんぶりにもおすすめです!
◎材料(4人分)
ぶり(切り身):4切、ねぎ(白い部分):3本、しょうが:1片、片栗粉:大さじ2、サラダ油(揚げ焼き用):大さじ2、サラダ油:大さじ1、ブロッコリースプラウト:適量
■豆板醤たれ調味料
しょう油:大さじ2、みりん:大さじ2、酒:大さじ2、豆板醤:小さじ2、砂糖:小さじ2
◎作り方
1.ねぎは4㎝の長さに切り、しょうがは薄切りにする。・
2.ぶりを一口大に切り、片栗粉をまぶす。
3.フライパンに揚げ焼き用のサラダ油を熱し、片栗粉をつけたぶりを入れ、揚げ焼にする。ぶりに火が通ったら一度取り出す。
4.フライパンにサラダ油を熱し、ねぎ、しょうがを炒め、揚げ焼にしたぶりを戻す。材料に火が通ったら、混ぜ合わせた豆板醤たれ調味料液を加え、火で炒めて出来上がり。