みやぎの銘菓(その2)
《えがおの丘 フロマージュ箱塚》
美味しい焼きたてパンと笑顔を提供するパンセ。名取本館に隣接しているフロマージェ箱塚は、カフェを併設したスイーツ専門店だ。銘に「丘」と付くのは、名取市内に「丘」と付く地名が多いため。「この街に住む皆様はもとより、食べた人が笑顔になるお菓子をつくりたい」。そう語るのは、パティシエの佐藤貴彦さん。去年8月に発売された「えがおの丘」は、特性サブレにチーズガナッシュをはさんだ当店自慢の焼き菓子。パルメザン、カマンベール、蔵王チーズの3種が織りなすまろやかな風味は、蔵王の地養卵を使ったコクがあるサブレと相性抜群だ。冷凍後に半解凍してチーズアイスとして食べるのもお薦め。
《茶っぷりん 矢部園》
塩釜市海岸通に、創業80余年の歴史を刻む老舗「矢部園」。静岡の茶農家であった祖父から3代続く茶舗である。当店オリジナルの「茶っぷりん」は、厳選された名匠の茶葉を使い、岩出山の濃厚な卵のチカラのみで固めた凝固剤不使用のプリン。味は抹茶とほうじ茶の2種類。いずれも溢れんばかりのカラメルソースがたっぷり入っている。生地に使われている茶葉は、"茶の木は命"と尊ぶ茶農家が栽培する一級品。お茶の粉末が冷水の中に飛び出す「茶摘み」と専用ボックスにいれて。
《チーズケーキ ワールドベイクドチーズケーキ》
区画整理が進む富沢駅西地区で、スタイリッシュに白い建物が目を引く「ワールドベイクドチーズケーキ」。8年前の創業以来、しっかりチーズの味がするオンリーワンのケーキを作り続けてきた。デンマークのタナブルーをはじめ、ケーキに使われるチーズは10種類。10カ国それぞれの味を損ねないよう、米粉とてんさい糖で主役のチーズを引き立てる。夫婦二人で作るケーキのファンは多く、イベントに出店するとほぼ午前中で完売するという。チーズ好きには堪らない逸品だ。