遠刈田温泉「ゆと森倶楽部」
遠刈田の温泉街から少し離れ、蔵王国定公園の広大な森の中にあるゆと森倶楽部。自然あふれる環境で四季折々、様々な楽しみ方ができる。しかも料金はオールインクルーシブ。食事、飲み物、朝ヨガなどのアクティビティを、お財布を気にすることなく無料で楽しめる嬉しいシステムだ。まずはやはり温泉。2本の自家源泉から湧き出るのは、上質なナトリウム硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉。皮膚のクレンジングと補修効果が期待できる美肌の湯だ。蔵王から続く稜線を眺めながら広々とした湯船につかり、全身を思いきり伸ばして温まりたい。体が温まったら少しクールダウン。
暖炉ラウンジで湯上り生ビールというのも一興。食事はけやき食堂で。ビュッフェスタイルの料理はとてもヘルシー。肉と魚に合う蔵王高原野菜をふんだんに使って野菜ソムリエが作るメニューは、どれもきれいで、美味しさも格別だ。「野菜ソムリエアワード」で金賞をはじめ4年連続受賞というのも納得。宮城の純米酒やワインを合わせ、自分だけのマリアージュで味わいたい。夕食後のひと時を優雅な気分にしてくれるのが「暖炉ライブ」だ。暖炉の火が燃えるラウンジで30分ほど、音楽やパフォーマンスのライブが開催される。今日は「タカノ&ミユキさんのフルートとピアノ演奏。
フルート、あるとフルート、ピッコロと替えながら「リベルタンゴ」「ラブ」「いそしぎ」などを披露した。240年前に木と象牙で作られたイギリスのフルートで奏でた「ペチカ」は、優しいピアノの音とあいまって、心温まる演奏となった。暖炉ライブは、他の様々なジャンルの演奏家やパフォーマーが出演するので、ライブを一つの目当てに泊まるのもいい。ゆと森倶楽部の冬は、積もった雪に動物の足跡を探したり、キツツキが開けた木の穴を見つけたりする森の散歩も面白い。時にカモシカに出会うことも。川沿いの露天風呂で雪見露天を楽しみながら温まるのもこの季節ならでは。館内でぬくぬくと過ごすもよし、外に出て冬ならではの魅力を満喫するもよし、自分らしい「自游時間」を作ってみよう。