文化横丁
地元では「ぶんよこ」の愛称で呼び親しまれている「文化横丁」。新旧の個性豊かな飲食店がひしめき、県外からもフアンが足を運ぶ名店が少なくありません。その一つが「新富寿司」です。店内の時計は30分進めてありますが、これは酔っぱらってしまった足でも、店からゆっくり歩いてJR仙台駅のホームにたどり着く時間。遠方のお得意様が新幹線に遅れないように、という配慮からだという。シャリのササニシキは大崎市の契約農家から直接取り寄せ、輸入物や養殖物のネタは使わない。
天然物と旬のネタ、地物を厳選し、定番のマグロでさえ、納得のいく仕入れができなければ、提供しない日もある。選り抜きの旬の味覚と熟練の技が十分に堪能できる10貫の「おまかせにぎり」は3880円で、宮城の地酒とともに味わいたい。また、今年創業68年を迎えた洋食店「アメリカングリル」も古くから愛される老舗。アメリカ進駐軍のキャンプで洋食の腕を磨いた初代が創業し、現在は2代目と3代目が親子で切り盛りしている。家庭的な雰囲気とリーズナブルな価格の安心感から、校外学習の昼食で訪れる中高生客も多いということです。
夜のお薦めは「晩酌セット」。チーズオムレツや煮込みハンバーグなど、定番の洋食をお酒と合うようにアレンジした選べる料理3皿に、生ビールか瓶ビール1本、日本酒2合、デキャンタ1本のワインのいずれかが付きます。そして、注目したいニュフェースもあります。昨年オープンした「LUVDELIX」は女性一人でも入りやすいショットバー。地下からガラス張りの入り口の吹き抜けを貫くように設置された流木のオブジェが目印です。スコッチを中心に100種類ものウイスキーをそろえ、インドや台湾の蒸留酒などオーナー独自のセレクトにも心をくすぐられます。この季節はフレッシュミントを贅沢に使った「モヒート」(1000円)もお薦めです。