iPhone を手にしたお母ちゃん
わが家でも、3月初めになって待望のiPhoneに切り替えることができました。待望というのは些か大げさです。というのも、最近のオヤジは家で仕事をすることが多いので、スマホはあまり使わないのですが、お母ちゃんは、仕事にもプライベートにもスマホをフルに活用しています。何事につけてもデコボコなわが家ですから、オヤジはiPhoneなどにはあまり魅力を感じていませんが、お母ちゃんはiPhoneの新機能には以前から興味があったようです。それに、これまで使っていたスマホはかなりくたびれてきていることも事実です。
こうした事情もあり、さすがのオヤジもようやく重い腰を上げたというわけです。それでも、いざ契約をする段になると、なじみないiPhoneの操作に不安を感じるのか、この場に及んでも、なお、消極的です。この態度は、ちょうどボクがこの家に初めて来たときと同じような気がしました。お母ちゃんは、あの時の成功体験があるので、多少強引に攻めても思い通りになると確信しているようです。今日も今日とて、お母ちゃんの確信犯ぶりは見事なもので、iPhoneを一旦手にすると、オヤジの愚痴など全く耳に入らない様子で、IDやパスワードの入力に没頭していました。
その態度にあきれ果てたのか、疲れたのか、オヤジは口数が少なくなり、とうとう仕舞には白旗を上げたようです。こうして、お母ちゃんのiPhoneゲット作戦は大成功に終わりました。その後のお母ちゃんの態度がまた憎い。「お風呂入りますか」「何を食べますか」などと、いかにもかいがいしく振る舞い、オヤジの憤懣をブロックする仕上げの作戦を遂行することも忘れていません。常套作戦であることは重々承知しているはずのオヤジですが、またしても陽動作戦に嵌まってしまった不甲斐ない自分を笑ってごまかすしかなかったようです。してやられたという感じですかね。