恵方巻きの食べ方
近年ブームになっている「恵方巻き」には、食べ方のルールがあるそうですね。そのルールとは、「恵方を向いて食べること」「黙って食べること」「一気に食べること」だそうです。恵方というのは、その年に神様がいらっしゃる方向(今年は北北西)で、こちらの方向を向いたまま決してよそ見をしないで、しかも、黙々一気に食べるというのですから、途中で宅急便がきたり、電話が鳴っても気を散らさないようにしなくてはいけないということになり、よほど覚悟してかからでないとご利益にありつけないようです。
相棒のオヤジはかなりへそ曲がりなので、一度、正しい食べ方をしてご利益にあずかった人の話を聞かないと信じられないなどと御託を並べています。それどころか、コンビニのアルバイト店員に、恵方巻きを100本も販売するように割り当てていたという話を聞いて、クリスマスケーキ、バレンタインチョコに続いて、「恵方巻きよ おまえもか!」という感じがして、増々ご利益が薄れるようだと憤慨しています。ここは一つ、こうしたお店のオーナーや店長さんは、襟を正して恵方巻きの正しい食べ方を披露して見せてはいかがでしょうか。
そうすれば、商売繁盛のご利益が確かめられ、アルバイトにノルマなどかけなくても、十分に販売促進効果が期待できるのではないでしょうか。ところで、オヤジに恵方巻きのご利益がないのは、あっちを向き、こっちを向き、ぶつぶつ言いながら食べているからで、決して恵方巻きのせいではありません。それと、わが家の恵方巻きは、その年によって6種類(本物は7種類)しか具が入っていないことも関係しているのでしょうか?そのことをお母ちゃんに聞いてみたところ、「ただの海苔巻よりましでしょう!」という答えが返ってきました。