拍手大喝采
寒いのはいや、でも、温かくなって花粉が飛ぶのもいや。そんな股裂き状態が続く憂鬱な日々を過ごしています。しかし、2月3日の節分の朝だけは、そんな鬱憤を吹き飛ばしてくれる光景を目にしました。それは、フジテレビの朝の番組「特ダネ」の一場面です。どういう事情かは分かりませんが、一匹のワンちゃん(黒ラブ)が長い棒切れを口にくわえてはしゃぎまわり、川の中に突入したまではよかったのですが、濁流にのみこまれ、あわやという状態に陥ったとき、もう一匹のワンちゃん(やはりラブラドール)が棒切れをキャチし、見事に救助に成功しました。
そして、2匹のワンちゃんは何事もなかったかのように戯れていました。そこには、「危ないところを助けてくれてありがとう。後で菓子折りをもってお礼に伺います」という姿勢も感じられなければ、「俺のお陰で助かったのだ!感謝しろよ!」という恩着せがましいしぐさも感じられません。だが、この2匹のワンちゃんは強い絆で結ばれている雰囲気だけは伝わってきました。ワンちゃん達の間には、「困ったときは助け合う」という暗黙のルールがあり、それを当然と受け止める素直な心が備わっているのでしょうね。その点、私たち人間も同じだと胸を張っていえるでしょうか。
そんなことを考えること自体、"下衆の勘繰り"なのでしょうか?それはともかく、わが家は大盛り上がりで、家族全員(といってもムサシを含めて3人)で大喝采でした。そして、わが家のムサシも誇らしげでした。ワンちゃん達がラブラドールであったこともあって、久しぶりにワンちゃん魂をアピールしているようにも見えましたが、やはり、ワンちゃんに対する人間の理解がより一層深まることを訴えているようでした。その晩(節分の夜)は、そうしたムサシの思いを込めて、盛大に豆まきをしました。ちなみに、わが家には、鬼もいなければ福もありませんでした。