栗駒山の紅葉
9月下旬ころから色づき始めた栗駒山は、いま紅葉の見ごろを迎えています。この山の特徴は、もみじやナナカマドなど、赤く色づく樹木が多いことです。そして寒暖差が大きいことも、その赤みを鮮烈なものにしています。その迫力ある色調に魅せられ、何度も訪れる人も多いようです。平成20年の岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受け、閉鎖されていた2つの上級者向け登山コースも復活し、今は6つのコースが楽しめるようになっています。
初心者は「いわかがみ平」で車を降りて、中央コースにトライするのがお勧めだそうです。スニーカーで気軽にトレッキングできますが、山は急に霧が出たり、気温が下がったりするので、防寒対策をしっかりしておくことが大事です。ちなみに、仙台と「いわかがみ平」の気温差は約5度が目安だそうです。コースの半分くらい歩けば、360度のパノラマが広がる場所に着きます。10月の土日・祝日は渋滞緩和のため、栗駒耕英地区から「いわかがみ平」まで無料のシャトルバスが運行されています。
景色を楽しんだ後は、周辺の温泉で疲れを癒すのもいいでしょう。「ハイルザーム栗駒」を中心とした5店舗が提供するオリジナルの岩魚丼は、今話題のメニューです。岩手・宮城内陸地震ばかりではなく、平成23年の東日本大震災にも遭いながらも、変わらない栗駒山の美しさと、地域の人々の強い心を感じることでしょう。復興にご当地メニューとして登場した「栗駒耕英岩魚丼」は、日本ではじめてイワナの養殖に成功した、この地区ならではのオリジナルなものです。