カキご飯
冬の味覚の代表格であるカキは、弥生時代から食用にされていたということですが、宮城県では約250年前に養殖が始まり、現在では全国第二位の生産量を誇っています。また、養殖の種苗となる種ガキの生産県としても知られています。宮城県内で養殖されているカキはマガキという種類で、夏に生まれた稚貝を、ホタテの貝殻を重ねた採苗器に付着させて養殖します。
そして、二年子、三年子を収穫しますが、そのほとんどが鮮ガキで出荷され、生食用としては全国一位です。カキは冬から春先にかけてグリコーゲンをたっぷり蓄え、甘みと旨みが増し、二月ごろに最も美味しくなります。ビタミンや無機質などもたっぷり含まれるため、「海のミルク」とも呼ばれることでも広く知られています。
また、血栓性疾患を予防する効果やコレステロールを低下させるなどの作用もあるとも言われています。カキの特有の味とプリプリの食感を味わうには生食ガ最適ですが、加熱して汁物にしたり、みそ田楽にしたりすることもあります。ご飯に炊き込んで食べるようになったのは近年になってからのようですが、これがまた結構いけます。