クレオバンテール
塩釜市本町に昨年11月オープンしたばかりのチョコレート専門店があります。その名は「クレオバンテール」というちょっとおしゃれなネーミングの店ですが、実はこの名前、光と水と風と土のフランス語を合成した造語なのだそうです。店内は明るく、ショーケースには手作りのチョコレートが宝石のようにちりばめられています。
農産物の恵みを生かし、生命の源を大事にしようと取り組んでいる渡辺誠二社長は、塩釜産の天然塩「塩釜の藻塩」を使った「藻塩ショコラ」を看板商品にしました。その理由は、ミネラル分が多く含まれている塩で、大人が楽しめるチョコレートを作れると惚れ込んだからだとか。店の場所もちょうど藻塩づくりの伝統で知られる御釜神社のすぐそばです。
藻塩以外にもキャラメル、八角などを生かしたフレーバーチョコが10種類以上並べられています。原材料は本場欧州のトップブランドを使用していますが、価格は1個250円からと比較的求めやすく設定しています。ケーキや焼き菓子も充実しているこの店は、洋菓子販売の大手であるシベール(山形市)で36年間働き、商品開発責任者や常務を経験してきた社長のキャリアの賜と言えるでしょう。