ハンバーグのお店 サラマンジェ・ヒロ(泉区実沢)
「素材の保存が難しい時代に生まれたフランス料理は、ソースを極旨に仕上げることが重要でした。今は素材が美味しいので、ソースとハンバーグを一緒に食べて調和するように作ります」と語るオーナーの高橋さん。子供の頃のごちそうだったハンバーグの店をやりたいと一念発起。ホテルのフレンチなど15年以上学んだ後、この店をオープンした。
20分かけてふっくら焼き上げる豚肉100%のハンバーグを、なめらかなマッシュポテトと共に盛り付け、フレンチ仕込みのソースをたっぷりかける。二種類の赤身と脂を合わせ二度挽きした肉でつくるハンバーグは、ポテトの舌触りに極めて近く、溶け合う食感だ。「"美味しくなれ"という思いで作ります。
年を重ねるごとにそれが大切だと感じるようになりました」。「2種類のソース 和風&マスタードクリーム」は、和風クリームというオリジナルの発想。「マデラ酒風味のデミグラスソースビーフシチューのせ」は、「一緒に食べると合い挽き肉のような風味」と話す。高橋さんの美味しいものを作ろうとする探求心が、メニューのひとつひとつから伝わってくる。